セカンドハンズ新宿店の今井です。
色々と大変な時期ですが、また少しずつ情報を発信させていただければと思います。
実は試聴そのものは先月の地震の前に行っていたのですが、地震の影響を鑑みて掲載を先送りにしていた物です。
今回は店内にあった中古品から『YAMAHA』のSACD/CDプレーヤー『CD-S1000』を聴いてみました。

2008年発売開始
メーカー:YAMAHA(日本)
メーカー希望価格:133,350円(税込)
プリメインアンプはAccuphase「E-460」、スピーカーはKEF「Q900」の組み合わせです。
「CD-S1000」は2007年にYAMAHAから久々に本格的なピュアオーディオ機器として発売された「
CD-S2000」のジュニアモデルにあたります。
外観は2000とまったく同じと言ってよい物です(シャーシは共通という話しですが)
外観上の違いはインシュレーター(脚)の簡略化、XLR(バランス)出力端子の省略。
中はメーカーのホームページで公表されている内部写真を見ますと電源トランスや部品の点数などに差があるのが見て取れます。
【試聴楽曲】
今日の1曲目は急に聴きたくなったので買い求めた石田燿子さんのアルバム「sweets」から「Sugar Baby Love」を。
石田燿子さんは美少女戦士セーラームーン ED「乙女のポリシー」でデビューされ、近年でもストライクウィッチーズOP「STRIKE WITCHES~わたしにできること~」のヒットなどアニソン系女性歌手の第一人者のお一人といってよいと思います。
ちなみに「Sugar Baby Love」はアニメ「ちっちゃな雪使いシュガー」のOPだったとの事ですが、私は未見です。
そう言えば「Sugar Baby Love」はアイドルデュオ「Wink」も過去に歌っていたようなぁ~と(アニソンだけじゃなくてチョット昔のアイドルソングも割りとイケますよ、私はw)
2曲目はプレーヤーがSACD再生対応なので「Pure」から「星座」を。

石田燿子さん 「Sugar Baby Love」 (アニメ:ちっちゃな雪使いシュガー OPより)
Suaraさん 「星座」( Pure AQUAPLUS LEGEND OF ACOUSTICS より)
1曲目は 「Sugar Baby Love」を再生。
一聴して分かるのは音の輪郭がソフトな聴きやすさです。
それと音の明るさですね。
ヴォーカルはやや奥目に位置しますが、音に伸びやかさがあり、そこから前へと出てきます。
それほど分解能が高い鳴り方をする訳ではありませんが、横方法の空間への広がりもそれなりにありますので音が団子状になる事もそれほどありません。
とても耳ざわりの良い音です。
音色が明るいせいか、ヴォーカルが他の機種で聴くよりもやや若めに聴こえます。
2曲目の 「星座」にチェンジ。
出だしのヴァイオリンの音は耳ざわりになる様な事がまったくなく優しく響きます。
ヴァイオリンは奥目に位置し、空間表現も良い印象です。
ヴォーカルはやはり音色が明るいせいかやや若く聴こえます。
アコースティックギターも切れ味よりは響きで聴かせるタイプです。
低音の量感もこの価格帯のCDプレーヤーとしては十分出ています。
【まとめ】
上位機種のCD-S2000も聴いたことがありますが、1000よりも落ち着いた音色になります。
アニソンを聴くなら躍動感のあるこちらの機種の方がお薦めです。
音の細かさを掘り下げて聴くよりは、全体のまとまりの良さで聴かせる音ですね。
長時間の聴いても疲れにくいタイプだと思います。
本体もしくはリモコンの「PURE DIRECTボタン」を押すと、背部のデジタル出力が停止となり、前面のディスプレイも消灯します。
このモードにするとSNが良くなり、より透明感のあるクリアな音が楽しめます。
低音域から高音域まで妙なギャップもなく、比較的フラットなバランスです。
この価格帯ではお薦めの1台ですね。
低音 ----○---- 高音
奥行 ---○----- 広がり
繊細 --○------ 迫力
ウォーム--○------ クール
ルーズ ---○----- タイト
明るい --○------ 暗い
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[7回]
COMMENT
間奏のセリフがこっぱずかしい
Sugar Baby Loveはめっちゃ懐かしいです。
久しぶりにシングルとアルバムを掘り起こして聴いてみてしまいました。
思えばsweetsを買った時はジェネオンのCDなのにシングルの音質傾向と全然違っていて当時のLantisみたいな薄くて軽い音だったことが残念でならなかった記憶が蘇ってきてしまいました(笑
もしも機会があればシングル盤をゲットされてみて下さい。昨今のアニソンCDではほぼ絶滅してしまったK2マスタリングロゴ入りのシングルです。
他にベストアルバム「シングルコレクション」にもSugar Baby Loveは入っていますが、最も余韻が美しかったり肉質感を得られるのは最初に出たシングルじゃないかなって思ってます。
Re:間奏のセリフがこっぱずかしい
>最近のYAMAHAのピュアオーディオシステムは癖っ気が少ないのところに好感が持てますね。
⇒CDプレーヤーとスピーカーはそうなんですが、アンプは意外と曲者だったりしますw
シングルの方は聴いていないのでアレですが、アルバムとそんなに違うのですね。
確かにアルバムの方は可もなく不可もなくな音でしたが。
機会があったら探してみようと思います。
無題
最近のSACDプレーヤーはマルチチャンネルや
アース接続に対応したものが少ないようで、
個人的に非常に惜しく感じているところです。
ヤマハのピュアオーディオ製品はこれまで
私は見かけることが少なかったので、貴重な
試聴レヴューです。ありがとうございます。
ソフトな音色だと聴くと、是非一度試聴を
してみたいですね。音源の荒い部分を上手く
抑えてくれるかもしれません。
Re:無題
SACDプレーヤーのマルチチャンネル対応ですが、古くからのピュアオーディオマニアに方たちはSACDの音質の良さは認めても、多チャンネル化には興味が無い人が殆んどだったように感じます。
YAMAHAは2000年以降AV関連に注力しており、ピュアオーディオはお寂しい限りでしたが、近年また力を入れつつあります。
その昔から、YAMAHAのオーディオの宣伝コピーは「ナチュラル サウンド」でしたが、それを彷彿させる音色です。
音色の柔らかさでは国内のCDプレーヤーではPioneer「PD-D9MK2」と双璧を成す物ではないでしょうか。